中国 青海省の奥深くへ
中国 青海省 久治県
中国青海省、ゴロクチベット族自治州。ここは知名度こそないものの、チベット仏教の世界が色濃く残っている。日本語の情報はおろか、中国語の情報もかなり少なく、現地で他の旅行者を見ることはほとんどなかった。この辺りは政治的に敏感な地域でもあるため、一部の地域は外国人の入域や宿泊が禁止されている。それもまた外国人観光客を遠ざけている原因かもしれない。久治県はそのゴロク地域に東端にある。そこに行くバスの乗客は僕以外皆チベット人だった。バスを降り、街のはずれにある寺院へ向かう。「徳合隆寺」というこの寺院は、チベット仏教のゲルク派、ニンマ派、チョナン派が合わさった珍しい寺院だ。この寺院には修行に励む僧侶たちを見守るかのように、三つの巨大な大仏が鎮座していた。本堂から聞こえるお経、大仏の周りをコルラするチベタン、風にたなびくタルチョ、この時間がずっと続けばいいのにと思った。